「ねるねるねるねは ウッヒッヒッヒッヒー」
30代後半以上だったらわかりますかね?
子供ながらに、あの魔女の怪しげなCMはとても印象的で今でも覚えています。
1986年にクラシエから発売された、付属の粉と水を混ぜるだけで色が変わる不思議なお菓子。当時の子供たちはこの不思議なお菓子に大変魅了されました。
しかし「水と混ぜるだけで色が変わるなんておかしい!」「変なものが入っているに違いない!」「食べ物で遊ぶなんて!」と大人からの評判はあまり良くなく、なかなか買ってもらうことができなかった子もたくさんいました。私もその一人です。
そんな【ねるねるねるね】が現在は【知育菓子】として、子供だけでなく大人にも好まれる商品へと進化できたのは何故でしょうか。
1.たった一言!安全アピールの大切さ
当時の大人たちの1番の懸念は安全性。
水と混ぜるだけで色が変わる=着色料など化学製品がたくさん使われているに違いない
この思い込みを無くさなくてはいけませんでした。
この解決方法は【保存料・着色料0】この一言をパッケージに記載すること。この一言で「変のものは入ってないんだ」と大人は安心することができるようになりました。
また、2019年 親世代を対象に安全性のアピールをしたことにより、数十年の時を経て安全なお菓子と定着することに成功します。
2.遊びも学び
「食べ物で遊ぶこと」への親の抵抗感を無くしたのが、と2005年【知育菓子】と言うコンセプトです。
あえて子供自らが作るということで好奇心を刺激し、それを食べることで成功への達成感を経ることができます。
さらに、単純に水と混ぜるだけのものから電子レンジを使うものまで難易度も色々あり、年齢上昇とともにより難しいものにチャレンジしたりすることもできます。
今回息子が作った「スイーツパーティー」は電子レンジを使うタイプです。近所のドラッグストアで238円!(の2割引♪)
小さい頃は難易度の一番易しい【ねるねるね】ですら、粉まみれにしてしまい毎回大惨事でした。しかし、今では立派に水の計量・電子レンジの温度,時間設定など全て一人で行うことができます。自分で作り方を見て集中して作業するからこそ、キレイにできた時の成功の喜びは大きい物です。
3.カルシウム配合
【ねるねるねるね】シリーズには「カルシウム入り」などの一言が書かれています。そうは言っても所詮はお菓子。一体どれ程のカルシウムが配合されているのか?
上の「スイーツパーティー」に含まれているカルシウム量は116mgとなっています。
普通牛乳200mlに含まれるカルシウムは220mg。つまり牛乳コップ半分程度のカルシウムが含まれていることがわかります。私としては意外と多いという感想です。
もちろんこれだけでカルシウムを摂取するわけではありませんが、より安心して子供に食べさせることができますね。
おわりに
昔は【ねるねるねるね】を買うのは嫌でした。上記したように、一番簡単な物でも粉まみれになってしまうのが主な理由です。
しかし、ビニールシートの上でやってもらって被害は最小限に抑えることで、部屋を汚されるストレスは無くなりました。今では息子自身がテーブルにチラシを敷いてから作り始めます。
電子レンジのw(ワット)の使い方を教えたきっかけも【ねるねるねるね】だったと思います。
色が変わったり、成形ができた時などは「見てみて!」と嬉しそうに報告してきます。
『たかがお菓子。されどお菓子』
今回の記事を書いて知育菓子とは名ばかりではないなと実感させられました。この工夫や成功体験などが、子供にとって自信に繋がり新たなことへのチャレンジへと繋がっていくんですね。
おしまい。