移動図書の日をうっかり逃してしまったので、たまには手持ちの本を紹介しようと思います。
今回お勧めするのは【365のみじかいお話】
絵本の選び方
子供に読み聞かせをする本をどのように選んでますか?
- 子供が好きそう
- 昔 自分が好きだったお話
- 昔からある定番のお話
- 絵が可愛い
- 子供の教育に良さそう
など、選び方は色々あると思います。
ですが、世の中には上の条件にヒットしないような楽しいお話がもっとたくさんあるんです。それらの本や映画を全て買ったり,借りたりして見ることは不可能ですよね。
この【365のみじかいお話】はタイトルの通り「グリム童話・イソップ物語・日本昔ばなし・落語・きっちょむ話・伝記」など子供に伝えたい名作やためになる話が、365日分詰まっています。
まだまだ子供の好き嫌いが分かりにくい幼少期,ジャンルに囚われず色々なものを読み聞かせするには絶好の一冊です。
今日は何を読む?
ページの上の部分に「○月○日」と365日分の日付が記載されており『今日は3月10日だから、『アンデルセン童話:みにくいアヒルの子』だな」とその日に読むものに悩む必要もありません。
3月9日になら「日本の昔話:聞き耳ずきん」
3月11日なら「世界の名作:母をたずねて(前編)」と色々な国のお話を読むことができます。基本的には1日1話完結ですが、「母をたずねて」のように長い話は前編・後編の2日に別れることがある。
これが意外と助かるんですよ。
毎日読み聞かせはしたいけど読むものに困る。また、子供は自分のお気に入りの本ばかり「読んで」言ってきますからね。読む方の立場としては、正直飽きてしまうところ(-△-;)毎日違う話が読めるというのは親としてもありがたいんですよね。
もちろん【365】を読んだ後は、息子の希望の本を読んだりしますよ。また、適当に本をパラパラめくって「ストップ」と言ってもらい開いたページのお話を読んだりしたりもしてました。
【365のみじかいお話】との出会い
この本は幼稚園年少の時に私母からプレゼントしていただいた物。当時は字がたくさんで挿絵が少ないこの本に、息子は興味を示しませんでした。
しかし普通の絵本の読み聞かせは大好き。幼稚園や図書館で借りた本を中心に毎日読み聞かせはしていました。
日の目を見るようになったのは年長になってから。
丸1年以上手付かずになっていたのですが、年長の時に再チャレンジ。この頃には読み聞かせの習慣も出来上がっていたのがよかったのかもしれません。
そこからほぼ毎晩のように【365】を読んだ。その期間なんと5年。
つまり最低でも5回は同じ話を読んでいるということですね。それでも毎日違う話を読んでいるので「飽きた」という感覚にはなりません。
記憶に残る作品たち
特に息子 お気に入りの話
- 4月10日「グリム童話:グレーテルのちえ」
- 4月22日「日本の名作:あめだま」
この2作品は本当に何度も「読んで」とせがまれたものです。何がそこまでお気に入りのポイントだったのかは分かりませんが、2つとも『【365】がなかったら読み聞かせはしていなかっただろうな』と思う作品です。
それから12月に「ノーベル賞」の発表が毎年ありました。テレビでそのニュースを見た時「これって【365】にあったダイナマイト発明した人の賞よね」と息子が言ってました。
- 10月21日「伝記物語:ノーベル」
伝記物語はグリム童話や昔話のように愉快なものではありません。読み聞かせしているときも興味なさそうな感じでした。それでも息子の記憶にはきちんと残っていたのです。5年も読んだ効果かもしれません。
デメリット
この本のデメリットといえば「要約されすぎている」というところでしょうか。
本来ならもっと素敵なお話なのに、1ページに納めるために”あらすじ”のようになってしまっている作品もあります。そういうところは非常に残念。
『子供にこの作品の良さをもっと知ってもらいたい!』という素敵なお話があるのなら、是非とも別で購入したり,借りてあげてください。
”あらすじ”を知った後でしっかりした話を読むと、子供の理解力も上がりよりその本の魅力に気づいてくれるのではないでしょうか。
おわりに
今回は我が家で長いこと活躍した1冊をご紹介しました。
最近では”毎日”読むことは無くなりましたが、図書館で借りた本を読み終わったりしたときは【365】を読んだりもします。短いお話なので、『読み聞かせがちょっと物足りない』というときの追加に読むにもちょうどいいです。
自分で買うにはちょっとお高い本なので、プレゼントしてくれた母にはとても感謝しています。おそらく『親から孫へ」プレゼントしてもらった物の中で、ランドセルの次に長く毎日使っているのではないでしょうか。ランドセルはまだ4年ですが、6年使う予定なので。
【365】のシリーズは他にも色々ありますが、ジャンルに囚われないこの本を個人的には推しています。
ぜひ一度手に取ってみてください。
おしまい。