引きこもり専業主婦 すなこの日々

引きこもり専業主婦 すなこの日々

極力家から出たくない!ケチでズボラな30代主婦の日常

MENU

”物が捨てられない”は「思い出いっぱい」だからだった

 このブログは広告が掲載されています

息子は物が捨てられません。

食べ終わったお菓子の袋・口を吹いたティッシュ・学校から返却されたプリントなどは自分の意思で捨てることができます。

 

問題はある程度の期間使った物=思い出がある物です。

 息子の捨てられない物

1.ソファー

以前ソファーの買い替えをしました。家族3人で家具屋さんに行き「どのソファーがいいか」と息子も楽しそうに選んでいました。

新しいソファーが来るので「古いソファーを捨てるよ」と言うと、息子大号泣!!

「新しいソファーを買う=古いソファーを捨てる」と言うことを、事前にきちんと伝えていなかったのが失敗です。

息子にとって「己を捨てられることと同じ意味」と主張するので、我が家には現在2つのソファーが存在しています。

 

2.夫の敗れた布団シーツ

掛け布団の布団シーツが破れてしまいました。上下をひっくり返し、誤魔化して使い続けていたのですが、反対側も敗れる。(図の緑色の所が破れた場所)

ちょうど顔に破れた布がコチョコチョあたり気になる。限界を感じたので買い換えることにしました。

新しいシーツをつけ嬉しそうな息子。しかし古いシーツを捨てようとすると、またまた大号泣!!

息子とシーツとの2ショット(?)写真を撮ることで、なんとか捨てることを了承。

 

3.私のパジャマ

春,秋用パジャマと冬用パジャマの両方限界を迎えつつあるので、新しいのを購入しようと思いました。

これは泣くことはありませんでしたが「捨てないで。」「あのパジャマお気に入りなの。」とめっちゃ言われる!(私のパジャマだよ)

これも写真を撮ることで何とか納得。

 

 人の物でも執着する

他にもちょこちょこありますが、代表的・異常と感じたのが上の3つです。

 

お気づきかと思いますが、上のものは全て息子の物ではありません。

 

ソファーだけは家族の物で、赤ちゃんの頃からあった物なので執着する気持ちもわからなくはありません。けど「ソファー=己」はやはりおかしいですよね。

 

そして夫の布団シーツも私のパジャマも、季節によって変わったり,買い替えをしたこともあります。

それなのに 今回に限ってこの執着。

『少し異常だな』と感じ臨床心理の先生に相談してみました。

 

 臨床心理の先生とのやりとり

Q=臨床心理の先生 A=息子 です。

 

Q:食べ終わった後のお菓子の袋・学校からの返却プリントは捨ててもいい?

A:捨てれる。プリントは物によるけど捨てていい。

 

Q:学校で作った作品とかは?昔作ったものは?

A;一生懸命作ったから、取っときたい。その時の思い出があるから取っときたい。

 

Q:ママのパジャマはどうして捨てたらダメなの?

A:思い出があるから嫌。

 

Q:思い出があるものを全部取っとくと、遊んだりご飯を食べる場所がなくなるけどどうする?

A:・・・(無言)

 

Q:思い出を取っときたいのもわかるけど、生活する場所がなくなっちゃうよ。今回みたいに写真を撮ったりして捨てることはできる?

A:物による

 

 結論と対策

結論

息子にとって重要なのは”思い出”でした。

夫のお布団で一緒に寝たり,パジャマを着た私に抱っこされたり・・・そういったことが息子自身の物ではなくても捨てられないポイントのようです。

今以前の布団やパジャマは4・5年は前になると思うので、息子は5・6歳。記憶的にも、感情的にも『多分まだわからなかったんだと思う』と息子自身が言っていました。

 

対策

”物を捨てれない人”の対策は基本的にこの3つ

  • 写真を撮る:好きな時に見返すことができ、場所も取らない。形は変わるが思い出として残しやすい
  • 容量を決める:箱に入りきらない物は捨てる。自分で別れる物を選別するので、納得しやすい。
  • 期間を決める:別れる前にしっかりその物を堪能したりして、気持ちの整理をする。ただし決めた期間を忘れない・ズルズルと伸ばさないことが大事。

 

今回写真を撮ったのは息子から言われたことだったのですが、対策としては正解だったようです。

写真以外に「容量を決める」は、やったことがあります。しかし気付けは箱から溢れ出ていて、ちっとも意味を成していませんでした。息子にも私には不向きでしたね。

おそらくは「期間を決める」も忘れてしまったりズルズル引き伸ばしてしまったりして、うまくできないと思います。

 

 おわりに

正直言って『写真に撮ってまで残すって異常じゃない?』と思いながら、息子の精神安定のために行動していました。

しかし臨床心理の先生と話すことによって、「息子にとって必要なことである」と私自身の考え方を改めることができました。

 

最初のうちは写真を眺めて、ひっそりと涙を息子。しかしだんだん涙を流さないようになり、写真を見る回数も減ってきています。少しずつ彼の中で、心の整理ができてきたのでしょう。

 

私自身も息子の思い出の品は、あまり整理できていません。

自分に合った保存の仕方で思い出を残して、親子で納得して生活環境を整えていかなくてはいけませんね。

 

 

おしまい。