精神的にも肉体的にもグレーゾーンの息子。
小学4年生までは支援学級に通っていましたが、5年生からは通常級へと移行しました。
今回はそんな息子の”呼び方”についてのお話し。
※個人名は全て仮名です。
一人称が自分の名前
息子は自分のことを「ぼく」や「俺」ではなく、名前で言います。
「ぼく オムライス大好き」ではなく、
「たろう オムライス大好き」というような感じですね。
小さい頃は誰しも自分自身のことを「名前」で呼んでいたと思います。
しかし多くの子供たちが、小学生に上がる頃には「わたし」や「ぼく」などに呼び方は変わっていっているのではないでしょうか。
これは「ぼく・わたしって言いなさい」と、周りの大人たちから注意されて呼び方を変えているわけではないと思います。子供自身が周りの様子を見て、自分の呼び方を変更しているのでしょう。
もちろん息子と幼児時代よく遊んでいた子達も、最初は名前呼びから段々と「ぼく・わたし」に移行していきました。
しかしなぜ息子はこの周りの流れに乗れなかったのか?
名前呼びは小さい頃には可愛らしくていいのですが、流石に小学5年生にもなると『これでいいのか?』『改めさせるべきか?』と気になっています。
お友達が呼び方を変えていた時期
幼稚園時代の息子のお友達を思い出すと、呼び方が変わった時期は”戦いごっこ”をやっていた頃のような気がします。
戦隊モノ・ドラゴンボール・ワンピースなど、男の子たちは公園でよく”戦いごっこ”で遊んでいました。
それまでは「次郎はワンピースが好きだよ」なんて言っていたのに、いざ”戦いごっこ”が始まると「オレは負けない」と瞬時に一人称が変わります。
こういったことからキャラクターへのなりきり,『その方がカッコいい』という心理で、自然と「ぼく(オレ)」呼びが移行していったのでしょうね。
しかし息子はこういった類のものは一切見ていないので、話題には乗れません。
むしろこの”戦いごっこ”に巻き込まれた結果、『男の子は乱暴で怖い』と言う気持ちが強く出て、当時は男の子のお友達とは距離を取り始めていました。
※幸いなことに女の子のお友達が多かったので、独りになることはありませんでした。また”戦いごっこ”以外は、男の子とも楽しそうに遊んでいます。
この辺の事情からも、息子は周りの子と一緒に移行するタイミングを逃してしまったのかもしれません。
息子の成長と周りからの見え方
はっきり言って小学5年生になるまでは、息子の名前呼びは全く気にしていませんでした。
- 人よりも成長が遅く体が小さいこと
- 精神面が実年齢より幼いこと
このような理由から、「他の人よりもワンテンポ・ツーテンポ遅れるのは息子にとっては普通。遅くなっても本人が勝手に変えるもの」だと思っています。
しかし現実は小学5年生。
たとえ周りより体が小さかろうが、私にとってはいつまでも可愛い甘えん坊な子供だろうが、世間一般にみればもう高学年。
遠い未来と思っていた中学生活が、もうチョコチョコと顔をのぞかせ始めています|ω・)チラ
私や息子本人はなんとも思っていなくても、『周りから変な目で見られるのではないのか?その結果、息子が嫌な思いをするのではないのか?』それが気になって仕方がありません。
臨床心理の先生に相談してみた
臨床心理の先生にも相談してみました。
「中学生になったら、そろそろ変えてみたら〜」と軽く声かけるくらいでいい。
何よりも息子自身が『今更変えるのが恥ずかしい』と考えている可能性がある。
周りに知り合いがいっぱいいる状況よりも、中学生という環境が変わるタイミングの方が子供も変えやすい・変えるチャンスと考えているかもしれない。
なるほど。中学デビューを狙う作戦ですね。
地元公立の小学から地元公立の中学進学予定ですから、メンバーはそこまで大きく変わることはないと思います。それでも知らない人が増えるのでデビューしやすいのは確かです。
やはり息子自身が決めることですね。
ここは息子自ら変えていくことを願って、もう少し静観していきたいと思います。
おわりに
発達的にグレーなのも,人より成長が遅いのも「うちの子はこんなもの」と受け入れているつもりです。
たとえ人よりも遅くても、息子自身が考え,自身のペースで成長してくれたらいい!
よその子が出来て息子ができないこともあるけど、息子が出来てよその子ができないこともある!
そう考えてはいます。
でもたまに『本当にこれでいいのか?』『息子に成長を促すべきじゃないか?』と、無性に気になってしまいます。
きっとこれは障害児でも健常児でも、親なら誰でも考えてしまうことですよね。
のんびりとした息子の成長には悩ましいことが多いですが、臨床心理の先生のお言葉により少し落ち着くことができました。
今後も極力 息子のペースに合わせて、のんびりと見守っていきたいです。
おしまい。