「人生最大のピンチ」というぐらいなのだから、やはりそれは命に関わること・その後の人生に大きく影響するようなことでしょう。
「人生に影響を及ぼすピンチ」はちょっと思いつきませんが、「命のピンチ」を感じたことはあります。
というわけで、今回は以前もお話ししたことがあるギラン・バレー症候群の時のピンチエピソードです。
過去に投稿したギラン・バレーについてのお話↓
ギラン・バレーは死ぬ事がある病気
ギラン・バレー症候群にかかった時。
この時 お医者様からはハッキリと「死ぬことがある病気です」と言われていました。(確率は3%程度)
しかしこの時の私には『死ぬかもしれない』という恐怖心などは全くありませんでした。
おそらくはそこまで考えれるほど脳が働いていなかった・事の重要性を分かっていなかっただけなんだと思います。
程度で言えば37度8分の熱が出て『あ〜やばい〜死ぬ〜』ぐらいの気持ちです。
そんな私でしたが、このギラン・バレーでの入院中に1度だけ
「ヤバイ!死ぬ!!!」と本気で焦りまくったことがあります。
神経障害による麻痺・筋力低下。食事には要注意!!
神経障害により 体中の筋力が低下がしているので、当然飲み込む力も弱くなっています。
お医者様からも「よく噛んで少しずつゆっくり食べること。もし食べれないようなら栄養を点滴する」と、食事に関して強く注意をされていました。
そのため食事は、小さく切ってもらった柔らかめのもの。
イメージ画像。柔らかいですが固形物が普通にありました。
健康な時だったら微妙な見た目ですが、入院時では食事は大きな楽しみ要素です。その時間がなくなって「栄養剤の点滴」に変わるのは、なんとしても避けたいと強く思っていました。
息ができない!
言われた通り、よく噛んでゆっくりと食事をしていました。
しかしやらかした(;´д`)
お箸にくっついていた1粒のお米をパクッと食べ、噛みもせずに飲み込んでしまったんです。完全なる気の緩みからくる油断です!!
お米1粒ですよ。
普通だったら多くの人がなんともない。あってもちょっとむせる程度でしょう。
しかしこの時の私は違いました。
瞬く間に息ができなくなり、苦しくなってしまったんです。この1粒のお米が私の喉全体に蓋をしてしまったような感じです。
なんとか隙間からヒューヒューと呼吸をし、米粒を喉から出そうと無理矢理咳き込んでみたり・・・
結果として ゲホッ!ゲホッ!と何度目かの無理矢理の咳で、ポロッと無事にお米が落ちてきてくれました。
あれほど「息ができない!」ともがいたのは、私の人生においてこの時しかありません。
まさにあの瞬間は「人生最大のピンチ」だったと思います。
飲み込む力が低下する恐ろしさ
年齢を重ねてくると、「飲み込む力 」はどうしても衰えていきます。これは『唾液の減少・歯が少なくなる・そして喉の筋力低下』が原因。
今回私は一時的にとはいえ、筋力の低下により飲み込む力も衰えていました。そのことによって起こる食事の大変さ・喉に詰まらせた時の恐怖。年齢を重ねた時に、いかに”喉に詰まらせること”が恐ろしいことかを実感しました。
これは将来的に誰にでも起こり得ることなんです。
今はまだ若くて全然平気かもしれません。しかし老化は誰にでも必ず起こります。
スマホやテレビを眺めながらの食事は、意識の散漫に繋がります。
1日3回の食事中 ずっと気をつけていられますか?
今から「しっかりとよく噛む食事スタイル」を習慣づけておくことも大事だと思います。
おわりに
死因が
米粒を喉に詰まらせたため
にならなくて、心の底から良かったと思っています。
今週のお題「人生最大のピンチ」
おしまい。