今週のお題「わたしの実家」
実家には 定年退職し現在は野菜を育てるのを趣味とする父とパート勤務に励む母の二人が住んでいます。
この家は私が物心ついた頃にはすでに住んでいた家で、結婚するまでは”実家”にしか住んだことがありませんでした。
開かずの間があった実家
2階には私たち子供の部屋。
1階には3部屋ありましたがそのうちの1部屋は『開かずの間』となっていました。
正確には襖なので開かないということはありません。ただ、物が大量に置いてあり踏み込むことができない状況でした。
おそらくその部屋は倉庫のように使っており、1年に1度しか使わないような物や、捨てられない思い出の品などが置いてあったのではないでしょうか。
ぶっちゃけ25年くらい住んでいた実家で、あの襖を開けたことは数えるほどしないのであまり覚えていません。
ただ、どこもかしこも物だらけ。床一面に段ボールや物が入っている紙袋などが敷き詰められていたのは記憶にあります。
そんな中 母だけは”どこに何が置いてある”のかある程度わかっていたようで、果敢に侵入し必要な物を取り出していました。
母は多分捨てることができないタイプなんでしょう。
そして『まとめてやろう』と思うタイプ。
以前実家に帰ったときに見たら 元私の部屋に”洗ってキレイにした牛乳パック”が大量に段ボールに詰め込まれていました。他にも分解して広げられたお菓子の箱など。
おそらくはまとめてリサイクルセンターに持ち込もうと思っているんだと思います。
キレイに洗われているので汚くはないんでしょうが、久しぶりに入った自分の部屋の面影はもはや懐かしさを感じることはありませんでした。
「開かずの間」も『後でやろう』が放置された結果の物もいくつかあるんだろうと踏んでいます。
歳を取ったらどうするの?
10年くらい前に問いかけました。
「歳を取って重い荷物を持ちあげられなったらどうする?」
「私たちにはあの部屋は管理できないけどどうする?」
その時の母は「そうだね〜」と困ったように言っていたのを覚えています。
母は非常に健康的な人です。
週に3日は片道5キロある職場まで自転車をかっ飛ばして通勤しています。
もう65歳超えてるんですよ。すごくないですか?
ですが、それがいつまでできるかはわかりません。
歳を取ってくるとどうしたって体は衰えてきます。
「開かずの間」に荷物を取りに行って転んで動けなくなったりしたら…
その拍子に骨を折ったりしたら…
私たち3兄弟はみんな県内にいますが、毎日通ってお世話ができるほど近くには住んでいません。
現在は一番近くに住んでいる姉が たまに顔を出してくれているようで、状況を知ることができて助かっています。
「開かずの間」は「開かずの間」じゃなくなっていた!?
現在「開かずの間」は足の踏み場ができているようです。
幼い頃からの『なんとなく開けちゃダメ』という潜在意識のせいか、前回帰省した時は確認することはありませんでした。
が、姉の話では随分と物が減っており、普通に侵入できるようになったそうです。
元私の部屋は上で記した通りですが、あのくらいなら大した量ではありません。何よりパッと見て「それが何か」が把握できるものばかりです。
あの部屋の存在は私たち3兄弟にとってかなりの「めんどくさい案件」だったと思うので非常に助かりました。
おわりに
父と母は今は体を動かし二人とも元気です。
特に父は仕事人間だったので『退職したらどうなるか』と兄弟みんな心配していたので、新たに健康的な趣味が見つかって本当に良かった。
母の「まとめてやる」は私も引き継いでいます。
まとめてやるのは悪いことではないのですが、やはりその都度やったほうがキレイに保てますよね。
わかっているのですが、なかなか『どうせまた増える』と思うとめんどくさくなってしまいます。
こんな感じだから、母にもあまり偉そうに言うことはできないんですよね〜。
おしまい。