4月ですね〜。新たな始まりの季節です。
今まで支援学級に通っていた息子は、4月からは通常級に変更することが無事に決まりました。
”無事に”と言いましたが、正直不安でいっぱいです。今まで少ない人数の中、個性を認めてもらいながら生活してきた学校生活。大人数の中で、自分で判断し周りの様子を見て行動する。息子には今まで以上に厳しい学校生活になることでしょう。
息子はグレーゾーン
支援学級に通ってはいましたが、息子には「○○症」というような診断名はついていません。
「1歳半検診・3歳半検診」でともに引っ掛かり、病院・発達センターなどを勧められてきました。
病院で作業療法・臨床心理・理学療法を受け、子ども発達支援センターには幼稚園入園前〜卒園まで2週間に一度通いました。(息子が行っていた発達センターは幼稚園卒園までしか通えません)
小学校の進路を決める”就学相談”では「息子くんなら通常級も可能だと思うけど、支援学級の方をお勧めする」と言われました。
このように発達障害に関わって生活してきましたが、診断名はついておらず現在の息子はグレーゾーンとなっています。
幼稚園児だけど、ちょっとした赤ちゃん
幼稚園入園してから半年くらい、息子は「ちょっとした赤ちゃん」と同じバス仲間の子達に言われていました。
周りの子達に比べて明らかに言葉の発達・行動が幼かったからです。
入園時の息子の言葉は「ママ ご飯 食べる」という感じで、3語文程度。運動面でも両足ジャンプなどができず、明らかに他の子よりも劣っている。
”早生まれと”いうことを考慮しても、精神的にも肉体的にも『1歳分程度遅れている』と言う感じがしました。
加配保育士はつかない
加配保育士:障害の診断を受けた子を対象に、申請によって自治体から派遣される保育士
先に述べたように、息子は障害の診断は受けていません。そのため、他の子よりも発達が遅くても、このような特別な保育士さんをつけてもらうことはできません。
入園当初は自分の感情が表現できず、何かあると座り込んで泣いてしまっていた息子。言葉もろくに喋れなかった息子。他の子に比べて、かなり手がかかったと思います。
半年で「ちょっとした赤ちゃん」を卒業できたのは、”幼稚園の先生たちが頑張ってくれたおかげ”だと本当に感謝しております。
集団行動ができる自由人
発達障害のある多くの子たちは、とても個性的で自由が大好き。
集団行動を『苦手』としている子は多く、発達センターのママ友からも集団行動関する悩みはよく聞きました。
幸いなことに、息子は集団行動を嫌がることはありません。
幼稚園や発達センター・病院での作業療法のことも『楽しい場所』と言う認識で、嫌がるようなことは一切ありません。
その反動なのか、自由時間にはかなり自由に動いていたようです。
お友達から「○○しよう」と誘われても「今は〇〇したいから」と断り、自分のやりたいことをやる。よく1人でお絵かきや折り紙をしていたと聞きました。もちろんお友達と遊びたい時は「遊ぼう」と声をかけて、一緒に遊んだりもしていたそうです。
就学相談で進路決め
障害がある子どもたちの進路は大きく3パターン。
1.公立小学校(通常級で通級・支援学級)
2.私立小学校:個性を生かした特別サポートが受けられる場合もあるが、受験・学費が大変
3.特別支援学校:障害のある子が生活する術を学ぶ場。軽度の人は入学できない。
発達センターに通っていた子たちは就学相談というものを受け、進路相談をします。
今まで息子に関わってきた先生方からの資料をもとに、「どうするべきか・どうしたいか」しっかりと話し合い決めていきます。
もちろん人によっては厳しい現実を突きつけられてしまい、ショックを受けてしまう方もいらっしゃいました。
この中で息子は『公立小学校の支援学級』に進学することとなりました。
同じ学年のメンバーは、ほとんど発達支援センターで顔見知りだった子達ばかり。知り合いに囲まれた状況で新しいスタートがきれたことは、とても心強かったです。
おわりに
息子は精神的にも肉体的にも”多少難あり”の子です。
しかし早いうちからの療育と、周りの方々の支援により何事もなく無事にやってきました。発達の程度としては軽い息子に対して、ここまで手を差し伸べてくださった方々に本当に感謝しています。
特に赤ちゃん〜幼児時代は本当に子育てに追い込まれていました。検診で病院や発達センターを勧められたときは、ショックではありました。しかし気持ちが少し楽になったのも事実です。『息子はちょっと特殊な子なんだ』と思えば『こんなもんかな』と考えることができるようになったからです。
同じ悩みを持つママさんたちとの出会いも、子育てをする上での大きな支えです。
支援学級は縦割り活動が多く1年生〜6年生まで一緒に行動することもあり、通常級とは違う学びも多かったことと思います。
これからは1クラスにたくさんの子供たちがいるという状況。昔は「人と腕が当たるのが嫌」と言っていた息子が、どれほど頑張れるのか…。
しばらくは思いっきり甘えさせて支えていきたいと思います。
おしまい。