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【グレーゾーンの息子】支援学級ってどんなとこ?

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息子はいわゆるグレーゾーン。

未就学児の時から発達センターなどにお世話になり、小学校では1〜4年生までは支援学級でお世話になっていました。

今回は息子がすごした支援学級のことをお話しするので、迷っている保護者の方に少しでも参考になればと思います。

 

※息子 小学校の場合

 支援学級ってどんなとこ?〜各クラス時間編〜

クラス編

普通学級:1クラス30人

支援学級:症状に合わせて1クラス4〜6人。(全学年で30人程度)

 

支援学級では学年は関係なく、1クラス4〜6人の構成。

他学年と合同にすることで、上の子は下の子の面倒を見て下の子は上の子に学ぶようにしているのだと思います。

また”症状に合わせて”とは、障害の症状を指し「知的」「情緒」「身体」3つに分けてあります。

 

  • 知的クラス

   入学前のお話では「IQ70未満」の子供たちが、こちらのクラスに入るようです。

 

  • 情緒クラス

   自閉症ADHDなど、IQ70以上だけど精神的に落ち着かない子供たち。←息子はこちらのクラスでした。

 

  • 身体クラス

   耳・目・足など、普通クラスでは難しい身体的に不自由な子供たち。残念ながら息子小学校では、それほど手厚いサポートはできません。

 

学習面(情緒クラスの場合)

普通学級:30人に対して先生1人。

  黒板・タブレットを中心とし、先生が黒板の前に立って話すスタイルが多いと思います。

支援学級:4〜6人に対して先生1人。

  黒板・タブレットの他にプリントが多い印象。

 

プリントが多いのは、字が書くのに時間がかかる子が多いから。黒板を書き写すような作業は極力なくし、時間の短縮につなげているようです。これは低学年ほどこの傾向が強く、学年が上がるにつれて自分でノートに書く割合が増えてきます。

支援学級というと「簡単なことしか学べない」と思うかもしれませんが、プリントのように配慮しているだけで基本的な授業内容は同じです。むしろ人数が少ない分、普通クラスよりも早く進むこともあります。

 

情緒クラスの子供たちは【国語・算数】以外の教科は、普通学級に移動して学習します。体育・音楽などは最初から普通学級の子供たちと一緒に行っているので、そちら側にも友達は多いです。

また息子は国語は苦手としていましたが、算数はかなり得意な子。そのため2年生からは算数も普通学級で一緒に学ばせていただいていました。

 

入学前見学の時には「知的クラス」は、個々の能力にあったプリントをしていました。たまたまこの時はそうだったのか、常にプリント中心なのかは分かりかねます。

 

朝・帰りの準備

普通学級:ロッカー1枠を2人で使う

支援学級:ローカー1枠を1人で使う

 

学校に来ると、ロッカーの指定の場所にそれぞれランドセルなどの荷物を片付けます。この時普通学級では1枠を2人で使うことが多いと思いますが、支援学級では1人で1枠を使います。大きさにゆとりがあるので、「これはここに片付ける」と指定さえすれば比較的整理しやすいです。

また1人1カゴ準備されており、持って帰るプリント・連絡帳などはそこに入れられ「カゴの中身を全部持って帰る」とすることで、連絡事項などのミスは減らせているようです。

 

 支援学級ってどんなとこ?〜その他の時間編〜

給食の時間

普通学級:1週間ごとに給食当番交代・色々な仕事をする

支援学級:1学期(1ヶ月)ごとに給食当番交代・仕事はほぼ固定

 

「1週間ごとに交代」では”慣れる”前に交代してしまうためか、1回あたりの給食当番が長かったです。これは途中から1ヶ月ごとに変更されました。

また個々の能力によって、できる仕事とできない仕事があります。そのため普通クラスでは週ごとに色々な仕事を経験すると思いますが、支援学級では毎回仕事内容は固定ということが多かったようです。

”できるが力がない”息子は、当番をする割合は多かったですが温食・ご飯など重たい仕事はあまりやっていなかったですね。

 

休み時間

小学校という場にも関わらずLEGOや積み木などが多くあり、これらで自由に遊ぶことができます。学年が上がるにつれて外や他のことで遊ぶことが多くなるようですが、低学年の子たちは多く利用していました。

授業という拘束された時間から「1人だけの時間」を満喫するために、このようなおもちゃが多いのかもしれません。

 

イベントの時間

「机についてジッとする」というのが苦手な子が多いです。普通学級に比べてイベントを楽しむ時間が確保されています。

飾りつけ・ゲーム内容など、子供たちがやりたいことを行います。この時の司会進行は高学年のお仕事。1クラス規模の人数ですが、こうして”人前に立つ”ことも大切な経験です。

 

 おわりに

支援学級は、息子にとって良い学びの場となりました。

グレーゾーンの息子にとっては、入学時から普通学級に入ることも可能だったとは思います。

しかし 息子の性格・個性・生活態度など、色々なことを考えて「まずは支援学級」ということにしました。

おそらく最初から普通学級に行っていたら、息子にとってすごく精神的に苦痛になっていたでしょう。

 

まずは「学校」という場所に慣れてもらう。

甘えかもしれませんが『息子を社会に順応させる』ために、親としてそのような判断をしました。

 

現在は普通学級に移行しています。

「こだわりが強い」と言われていますが、授業・交友関係 ともに問題なく活動できているようです。

本人の能力次第で、途中での移行は可能です。

「支援学級に入れるのは不安」という気持ちもあるかもしれませんが、子供にとってどちらが過ごしやすいか。どちらが学びになるか。

そこをしっかりと考えて選択して欲しいです。

 

※今回は あくまでも息子が通っている小学校のお話しです。

支援学級は担当先生によって、随分と雰囲気が変わってきます。支援学級の1つの例として参考にしていただけたらと思います。

 

 

おしまい。